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【初めてネコちゃんを飼われる方へ】2012.12.24

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 生後6ヶ月齢が経過し、ワクチンも2~3回接種したネコちゃんには、避妊・去勢手術をされることをお勧めしています。

 生まれて間もないネコちゃんに、手術を受けさせるという事に不安を感じる飼い主様も多いと思います。

 避妊・去勢手術のメリット、デメリットとしては次の事が挙げられます。

 

 

 

 

 

メリット

・飼いやすくなります。

 ネコちゃんの発情期に見せる行動や、攻撃性が減少します。この手術の効果はワンちゃんに対して行った時よりも、多く見られます。

 また男の子によく見られる、「スプレー行動」と言った臭い付けも減少します。

 これらは、より若い時期に避妊・去勢手術を行ったネコちゃんの方が、より効果的に表れます。

 

・子宮の病気や乳腺腫瘍にかかりにくくなります。

 これについては後述。

 

・望まない妊娠がなくなります。

 ネコちゃんは私たち人間やワンちゃんと違って、「交尾排卵」と言って、交尾した刺激で排卵し妊娠します。つまり交尾すると妊娠する可能性が非常に高くなります。

 特に少しでも外に出るネコちゃんや、去勢手術をしていない男の子と同居しているネコちゃんは、必ず避妊手術をしましょう。

 

・病気にかかりにくくなります。

 例えば猫免疫不全ウイルス感染症(猫エイズ)は、ほぼ100%咬み傷によって感染します。ネコちゃんは交尾の際、咬んだりしますが、避妊・去勢手術をする事でこう言った伝染病を予防する事が出来ます。

 また攻撃性が収まるため、ケンカ傷自体も減ります。

 

デメリット

・手術自体の危険性

 確かにわずかにありますが、手術の危険性はほとんどありません。

 

・太りやすい体質になります。

 男性ホルモンや女性ホルモンは、脂肪を燃焼させ筋肉を作る働きもしているため、これらのホルモンがなくなる事で、太りやすい体質になります。

 当院では避妊・去勢手術を受けたネコちゃん用のフードをご案内していて、手術後の体重管理のサポートをしております。

 

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 猫の子宮蓄膿症

 子宮内に大量の膿が溜まり、腹囲膨満が見られる。ワンちゃんほど一般的な病気ではありませんが、ネコちゃんでも時々見られます。

 

猫 乳腺腫瘍.jpg 猫の乳腺腫瘍

 ネコちゃんの乳腺腫瘍はほぼ100%悪性と言われています。切除しても別の乳腺から発生したり、急激に大きくなり自壊したりもします。

 乳腺腫瘍を予防するには避妊手術が効果的で、初回発情前に避妊手術をすれば、ほぼ100%予防出来ると言われています。また初回と2回目の発情の間で行っても予防の効果はありますが、2回目の発情以降では乳腺腫瘍の発生を抑える効果はあまりありません。

 

 

 ネコちゃんの健康を守るためにも、ぜひ避妊・去勢手術をしましょう。

【初めてネコちゃんを飼われる方へ】2012.12.23

子猫2.jpg 人間の子供にもワクチン接種がある様に、ネコちゃんにも伝染病予防のためにワクチンを接種した方が良いでしょう。

 ネコちゃんの場合、生後2ヶ月から接種可能で、1歳までに2~3回、その後1年に1回ずつ接種して行くと良いと言われています。

 

  ネコちゃんの伝染病の内、ワクチンで予防出来るものは

・猫ウイルス性鼻気管炎

 一般に「ネコ風邪」と言われています。クシャミやせきなどの呼吸器症状や、結膜炎や口内炎など粘膜の炎症が見られます。

 

 

 

・猫カリシウイルス感染症

 猫ウイルス性鼻気管炎と同じ様な症状が見られます。また結膜炎や口内炎も見られます。

 

・猫汎白血球減少症

 主な症状は下痢や嘔吐で、消化器症状が見られます。

 

・猫白血病

 白血球の異常な増加や減少、貧血、血小板の減少などにより様々な全身症状が見られます。

 感染しても無症状であったり、自然治癒する事がほとんどですが、数年後発症し重度な場合志望する事もよくあります。

 

・猫クラミジア感染症

 粘調性の目ヤニや結膜炎、クシャミや鼻水などの呼吸器症状が見られます。

 上記のウイルス性の感染症と症状がよく似ています。

 

※この他、猫免疫不全ウイルス(猫エイズ)も国産ワクチンが開発されていますが、まだあまり一般的に接種されていません。

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猫ウイルス性鼻気管炎による結膜炎。

治療により粘膜の炎症は治まったが、結膜が癒着してしまい、眼球を完全に覆っている。

 

 

 

 

 

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猫白血病によって異常に増加したリンパ球。

 

 

 

 

 

 

 

 ネコちゃんの伝染病はその習性上、ワンちゃんよりも感染しやすく、また死亡する可能性のある病気もたくさんあります。

 特に少しでも外出するネコちゃんは、これらの伝染病に感染する可能性が高いのですが、完全室内飼いのネコちゃんでも安全とは言えません。猫ウイルス性鼻気管炎や猫カリシウイルス感染症は空気感染しますし、猫白血病は食器などに付いた唾液で感染します。例えば脱走や、ペットホテルなどで感染してしまう事もありますので、必ず予防注射を受けましょう。

 

 ネコちゃんのワクチンには、3種、5種、7種などの種類があります。この数字が予防出来る伝染病の種類を表しています。

 3種は、ウイルス性鼻気管炎、カリシウイルス、汎白血球減少症です。5種はそれに加えて、猫白血病、クラミジアを予防できます。7種はカリシウイルスの3価が更に加わります。

 

 どの種類のワクチンを接種するのが良いかは、ネコちゃんの飼い方や年齢などによって変わります。

 ワクチンを適切に接種して、大切なネコちゃんを病気の感染から守りましょう。

【初めてネコちゃんを飼われる方へ】2012.12.21

子猫1.jpg 子猫を飼い始める方は、ペットショップで購入したり、知人からもらって来たり、そして捨てられている子を拾って来たりした方も多いかも知れません。特に捨てられていた子猫を拾われた方は、次の事をよく見ておいてください。

 

①食欲はありますか?

 1ヶ月齢未満(体重300g以下)の子猫には母乳、またはネコ用ミルクを与えて下さい。1ヶ月齢~2ヶ月齢(体重300g~600g)の子猫にはネコ用離乳食を、それ以降はドライフードを与えても構いません。

  また嘔吐がないかも見ていて下さい。

 

②ウンチやオシッコは正常ですか?

 生後3~4週目くらいまでは、ネコちゃんは自力でオシッコやウンチが出来ない子がいます。そういった子にはガーゼやティッシュで肛門や性器を軽く刺激して排泄させなければなりません。

 ミルクを与えている子猫の便はペースト状~軟便、離乳食やドライフードを与え始めるとコロコロとした便~やや柔らかい便になります。

 オシッコは透明~黄色です。

 

③皮膚や耳が赤くなっていませんか?

 ノミやダニが付いている事があります。

 

④元気に遊んだりしていますか?

 歩き方や走り方に異常がないかよく見て下さい。

 

 以上の事で異常があった場合はすぐにご相談下さい。また、ネコちゃんを飼い始めて3~4日したら、動物病院で健康診断をしましょう。

 

 安藤動物病院では

・一般身体検査:眼、耳、口腔内、皮膚、骨格、腹部などの視診・触診と心音、肺音の聴診など

を行います。

 

・検便:うんちを持参されると助かりますが、なくても構いません。

 

・ワクチンやノミ・ダニ予防のスケジュールのご案内。

 

・フードやしつけなどの指導。

 

などを行っております。ネコちゃんを飼われて、疑問や不安に思われた事も是非ご相談ください。

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