HOME > どうぶつ健康百科 > 子宮蓄膿症
子宮蓄膿症は子宮内に膿汁が溜まる病気で、ブドウ球菌や大腸菌などの雑菌が膣から侵入する事で、発症します。特に中・高齢の避妊手術を受けていない女の子のワンちゃんに多く見られますが、ネコちゃんでも時々見られます。
症状は、
・元気、食欲の低下 ・発熱
・嘔吐、下痢 ・外陰部からの膿汁や血液の排出
・多飲多尿
などが見られます。
外陰部からの排膿を発見して来院される飼い主様も多いですが(下痢と思われる方もいます)、排膿が見られない事もよくあります。どちらかと言うと、外陰部からの排膿がない方が重篤になりやすいですが。
根本的な治療方法は、手術によって卵巣・子宮を摘出する事です。
左の写真は犬の摘出した子宮です。通常の犬の子宮は小指くらいの太さですが、蓄膿により特に右側の子宮が拡大しています。
子宮破裂し、膿汁が腹腔内に漏れ出して、重度の腹膜炎を起こした症例です。
手で保持している所が裂けた子宮部分です。子宮間膜の脂肪や子宮が黄味がかった色になっていて、重度の腹膜炎である事が分かります。
猫でも犬ほどではありませんが、子宮蓄膿症が見られます。左の写真は、重度の蓄膿で子宮が拡大し、腹部の膨満が見られた症例です。
子宮蓄膿症などの子宮疾患では、若いころの避妊手術が何よりの予防となります。
特に子宮蓄膿症は高齢のワンちゃんでよく見られる病気です。
避妊手術をきちんと行い、子宮疾患を予防しましょう。