HOME > どうぶつ健康百科 > 犬の乳腺腫瘍
犬の乳腺腫瘍は中高齢(7歳ごろ~)のワンちゃんでよく見られます。
若いころ(2回目の発情出血まで)に避妊手術をしていない女の子に発生しやすいと言われています。
乳腺腫瘍の大きさはさまざまで、皮膚の中に米粒を埋め込んだように小さいものから、手拳大のものまであります。
犬の乳腺腫瘍は、良性のものもあれば「乳癌」の様に悪性のものもありますが、悪性である可能性は50%と言われています。小さな腫瘍であれば様子を見てもいいのですが、大きさが1㎝を超えるものはやはり摘出した方が良いでしょう。
犬の乳房は通常左右5対ずつあるのですが、小さな腫瘍が1個であれば部分切除しますが、腫瘍が複数あったり、大きなものであれば片方の乳腺を全て摘出する事もあります。その場合、胸~腹部にかけて大きく切除する事になります。
悪性の乳腺腫瘍はその腫瘍細胞が、リンパ管を通り様々な臓器(特に肺)に転移する事があります。
早期に発見し、摘出手術をする事が大切です。
もし胸~腹部の皮下にしこりを見つけたのなら、一度動物病院に相談してみて下さい。