HOME > どうぶつ健康百科 > 犬の麦粒腫
「麦粒腫」は眼瞼(マブタのふち)にある皮脂腺で、マイボーム腺と呼ばれる分泌腺の化膿や炎症によって、腫脹する病気です。
麦粒腫の外観はイボ状であったり、全体が境界不明瞭に腫脹したりと、様々です。
左の写真は同一の犬の麦粒腫の症例です。下眼瞼にφ1㎜程のイボ状の小さな腫瘤が出来ています。さらにその腫瘤の開口部のマイボーム腺が化膿によって腫脹しています。
麦粒腫が出来やすいワンちゃんは、マブタをピンセットで絞ると、マイボーム腺から蓄積している白い皮脂が出て来る事があります。
麦粒腫の治療は針やメスなどで、化膿しているマイボーム腺を切開し、排膿します。また同時に上の写真の様に、他のマイボーム腺もピンセットで溜まっている皮脂を排出させます。
ただし、一度手術で治療しても再発する事の多い病気です。